カテゴリー: 上海情報

上海浦西エリアで最も高い建造物となる370mの高層ビルが建設中!

上海、徐匯区で注目を集めている総合プロジェクトである徐家匯センター(ITC)は、2023年までの完成を目指して開発が進められています。

メインとなるビルの高さは370mもあり、完成すると北外灘の「白玉蘭広場320m」を抜いて浦西で最も高い建造物となります。

わかりやすく日本の建造物と比較すると、大阪の超高層ビル「あべのハルカス300m」や「東京タワー333m」よりも高いビルです!

徐家匯センタープロジェクトの設計会社「Lead8」HPより

徐家匯センター内に建設されるビルは、70階建て、43階建ての2つの高層ビルで、地下はなんと6フロアーが企画されており、ビルの地下部分の基礎は、すでに完了したとのことです。

この2つのビルは、商業複合ビルで、15フロアーはホテルになる予定。ショッピングや食事が楽しめるアミューズメントエリアになるのではないでしょうか。

空き地が少ない上海の中心地でこのような大きなプロジェクトがあるのは、本当にすごいことですね。

「千と千尋の神隠し」が中国で上映中!初日の興行収入は約8億4200万円!

スタジオジブリの「千と千尋の神隠し」は、2001年7月20日に日本で公開され、興行収入は300億円を超え、日本歴代興行収入第1位を達成した名作です。

そして非英語圏の手描きアニメ作品で初めてアカデミー賞を獲得したことで世界的にも名作となりました。

その「千と千尋の神隠し」が、日本での公開から18年を経て、2019年6月21日から中国で初上映が始まり、初日の興行収入はなんと約5400万元(約8億4200万円)を突破したと報道されました。

さらに週末3日間で、1億9200万元(約30億7000万円)を記録したとのことです。

スタジオジブリ作品が中国本土で上映されるのは、2018年12月の『となりのトトロ』に続いて2作目となりますが、「となりのトトロ」も大ヒットしており、最終興行収入は1.73億元(約28億円)と記録されています。

「千と千尋の神隠し」は現時点の段階で「となりのトトロ」の最終興行収入をすでに上回っているので最終的にどれくらいの興行収入になるのか期待が膨らみます。

日本が誇るスタジオジブリの作品が中国でも人気なのはとてもうれしいことですね!

写真は「千と千尋の神隠し」の舞台のモデルになっている九份。台湾北部の山あいにある新北市にある街で、中国の街並みの雰囲気をあわせ持つ独特の街並みが魅力。

上海の2空港を結ぶ新絡線「機場連絡線」着工開始。2024年に完成予定

6月28日、新絡線である上海浦東国際空港と上海虹橋国際空港の両空港間を結ぶ「機場連絡線」が着工しました。線路の全長は68.6キロメートルで、うち約83%が地下になるようです。

完成する予定は、2024年で開通すると両空港間のアクセスが40分以内になるらしくとても便利になります。

いったいどれくらい便利になるのか?

現在でも2号線で上海浦東国際空港と上海虹橋国際空港は移動ができますが、どれくらいの違いがあるのでしょうか?

両空港間のアクセス手段は、バス、地下鉄、地下鉄+リニア、タクシーがありますので比較をしてみました。

バス:おおよそ1時間20分くらいですが、渋滞になるとかなりの時間がかかります。

地下鉄2号線:おおよそ1時間40分くらいですが、地下鉄2号線の混雑度は激しく座れないという覚悟が必要です。

地下鉄+リニア:おおよそ1時間20分くらいです。浦東空港と竜陽路駅まではリニアなので良いのですが、竜陽路駅と虹橋駅間は約45分くらいかかります。

タクシー:道路の混雑事情によりますが、1時間~1時間半くらいです。荷物が多くても平気で一番楽ではあります。

上記のアクセス手段と比較すると機場連絡線が40分なのはうれしいですが、問題は座れるかどうかという点です。こればかりは完成しないとわかりませんね。

停車駅は9駅が予定されておりその中にはディズニーリゾート駅も含まれるので旅行者にとってはとても利用しやすい路線になるかもしれません。

外資系企業による中国初の店舗開店が続々と!次はあのコストコ

コストコ上海

昨年は、外資系企業による店舗開店がかなりありましたが、その中でも上海にて中国初の開店だった企業数は280社あったとのことです。アメリカ、日本、フランス、イギリス、イタリアなどの企業が多いらしく、今後も増加傾向にあるようです。

そして2年前から進出のうわさがあったコストコ(COSTCO)ですが、まもなく上海の閔行区に中国初の店舗をオープンする予定とのことです。

現在の状況ですが、工事はほとんど完了しており引渡しの段階に入っているらしく、予想では8月末までには正式オープンすると話題になっています。

コストコといえばメンバーシップ制

コストコは、会員カードがないと入場ができないのですが、中国でもこの方式が採用されるらしく会員カードは299元となるようです。

日本では、ゴールドスターメンバーの年会費が4,400円 (税抜)なのでほぼ同じ価格ですね。日本のコストコのカードは全世界で使えるという表記がありますが、上海のコストコでも使えるといいですね。

コストコ特有の商品は上海でも買えるか?

コストコの魅力は普通では買えないものがたくさんあることですね。

たとえば超巨大な10人以上でも食べれる巨大なケーキなどはかなりインパクトがあるので、誕生日などの記念日にもぴったりですし市場にも受け入れられると思います。

他国のコストコの例を見ると、品ぞろえはそこまで大差がないのでおそらく日本のコストコと同じような品物が上海のコストコでも買えるようになるのではないでしょうか?

日本でもコストコファンは多いですが、上海でも多くのファンができることでしょう!

世界5位の上海MBAスクール!卒業生の給与平均は驚きの約2000万円!

イギリスのファイナンシャル・タイムズ(FT)が毎年発表している「グローバルMBAランキング」で、上海の中欧国際工商学院、通称シーブス(CEIBS)が急速に順位を上げたことが話題になっています。

シーブスは、1994年に設立されたビジネススクールで毎年200人近くが卒業している評判の高いスクールで、所在地はインターナショナルスクールや外資系の巨大企業が多い浦東の金橋エリアにあります。欧米人や富裕層が多く住んでいる落ち着きのある良い街です。

さて気になるランキングですが、2016年のランキングではシーブスは世界17位でしたが、今年3月に発表された最新のMBAランキングでは、欧米の著名な大学院を押さえて5位、アジアではトップとなっています。

ランキング:http://rankings.ft.com/businessschoolrankings/global-mba-ranking-2019

100位の中には、中国のビジネススクールが6校もランキングされています!(日本は1校も入っていません・・・)

ランキングの基準は以下のとおりです。

同ランキングはFTが毎年発表しているMBAが取得できる世界のビジネススクールのランキングで、2019年度はFTの選考基準を満たす150校を調査対象としています。
調査項目は、スクールから提供されたデータとともに、スクール修了後3年経つ修了生約8000人からの回答を基に、キャリアや平均年収、MBA取得前と比較した給与の上昇率、現在の給与と授業料など諸費用を比較した費用対効果、更に、学生の国籍や女性比率など20項目でランキングしたものです。

引用元:毎日エヂュケーションより一部抜粋

シーブス卒業生の給与平均はなんと約2000万円(17.4万ドル)です!給与上昇率は183%と上位20校の中でも最高の上昇率でした。

講義は中国語ではなく英語で行われているので日本人の方でも英語を話せる方であれば問題なくカリキュラムを受けることができるので非常に魅力的です。

世界でもITの最新技術の事例がダントツに多いのはいまや中国ですし、学費も他国のビジネススクールと比べても半額らしいので「MBAを取得するなら中国に留学」というのがあたりまえになるかもしれませんね。

上海市ゴミ分別強化!ゴミ分別にもAI技術導入

上海市ゴミ分別

ゴミの分別がものすごく大変な日本から上海に住むとゴミの分別がとても楽になったと思った方も多かったことでしょう。

しかし最近では、ゴミの分別が強化され始めており、分別を守らなければ罰金が科せられるようになるとのことです。

ハイテク技術が飛躍的に進んでいることで世界的にも注目されている中国ですが、ゴミ分別にもハイテク技術が用いられるとのことです。

ハイテク技術には、生活ゴミの分別処理のリアルタイムデータの表示、生活ゴミにおける全プロセスにわたる追跡、ゴミ品質のオンライン識別という3つの機能が導入されるようです。

まず清掃車、ゴミ中継センターにカメラを取り付け、マンション内のゴミを清掃車に乗せ、清掃車がこれをゴミ中継センターのコンテナに入れる。コンテナに入れる様子が記録され、AI技術によりゴミを識別する9枚の写真を選び、評価結果を記録するらしく、現在の識別の正解率は60%くらいとのことです。

ゴミの識別は顔認証よりも難しく湿ったゴミに混入しているペットボトルや厚いずた袋などが見えにくいという問題があるようですが、識別のレベルは訓練を重ねることで上げることができるようです。

清掃車に取り付けられているチップからは、カーナンバー、所属区などを読み取れ、車内にもGPSと重さ測定システムが搭載されるので、どの車がいつどのマンションに入り、どれほど多くのゴミを収集したかが分かるのでうかつにゴミの分別間違いをしないようにしないといけませんね。

罰金は、企業に対して5000元~5万元、個人に対して50元~200元が科せられるようなので気をつけたいですね。

中国の大手ECタオバオはロケットでの商品配送を2022年に実現するとの目標

中国の大手ECタオバオは4月1日にロケットによる配送プロジェクトを立ち上げたと発表しました。商品配送を2022年に実現するとの目標を掲げており「全世界1時間配送」を目指すとのことです。

そんな夢のようなことが可能なのでしょうか?

2016年にアメリカの企業では、ロケットの着陸・回収に成功し、2017年には再利用型ロケットを用いた大陸間旅客輸送計画を発表しています。

中国でも再使用型ロケットの機体回収に成功しており、機体の再利用が実現すると、ロケット発射費用は99%も削減できるとのことです。

現在、タオバオの試験機は全長31メートル、直径2メートル、最大離陸重量250トンで、輸送能力5~10トンで2022年に初の打ち上げを予定しています。

実現すればニューヨークから上海まで40分、東京から四川省の成都まで15分で到達する計算で、輸送量が拡大すれば、米国・日本・韓国が無料配送エリア圏内に入る可能性もあるとのことです。

しかしそれだけではなく2025年までには、小型ロケットの開発準備にも入り、実現すれば30キロ圏内なら60秒で配送でき、ビルや住んでいるマンションの屋上でネットショップで注文した商品が受け取れるようになります。

ロケットで配送と今の時点で聞くとばからしいと思うかもしれませんが、まだロケットがなかった時代には宇宙に飛ぶ考え自体ばからしかったかもしれません。

近年は再利用型ロケット関連の技術や産業が徐々に発展を遂げており、ロケットによる配送プロジェクトは実現不能とも言い切れなくなっているようですね。

もしかしたら近い将来ロケット配送が主流になり、ネットショップで注文した商品が10分で届くなんてことになれば今の宅配業も大きく変わるかもしれませんね。

世界10大金融センターのランキング上海は5位!

世界金融センター指数が発表されました。

世界の金融業界に広く注目されている世界金融センター指数は政策研究や投資戦略に対する貴重なデータとなっており、イギリスのシンクタンクZ/Yenグループと中国(深セン)総合開発研究所がドバイの“世界金融サミット”において発表しました。

今期の指数の詳細は、世界の銀行や経済シンクタンク、経済関連組織、世界各地でのアンケート調査などを含む、サードパーティから提供された定量調査データをもとに出した指数で、毎年3月と9月にそれぞれ更新されます。

世界10大金融センターのランキング

1位 ニューヨーク
2位 ロンドン
3位 香港
4位 シンガポール
5位 上海
6位 東京
7位 トロント
8位 チューリッヒ
9位 北京
10位 フランクフルト

ニューヨークはいつもどおりトップに立ち、ロンドンと香港は同じような評価でシンガポールと上海の評価は前回より上がっていますが順位は変わっていません。トロントは今期に大幅にランクアップしており、前回の11位から7位にランクインしました。

深圳地鉄が顔認証で運賃を支払える技術の試験運用中

地下鉄会社の深圳地鉄が顔認証で運賃を支払える技術の試験運用を進めています。

地下鉄の乗客が改札ゲートに取り付けられているタブレットサイズの画面で自分の顔をスキャンをすると運賃が登録しておいた利用者の口座から自動引き落としされるというものです。

香港で発行されている日刊英字新聞サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、現在、同市の地下鉄の1日当たりの乗車回数はおよそ500万回で、顔認証運賃支払いサービスの正式な開始時期については公開はされていないとのこと。

中国では、全土へ顔認証システムのを導入化していく取り組みがあり、2018年10月には、上海虹橋国際空港が、搭乗客のチェックインや荷物の預け入れ、セキュリティチェック、搭乗を顔認証で行うことができる機器を導入し、北京市や河南省の空港でも進められています。

日本でも顔認証技術を用いた搭乗手続きシステムを成田国際空港が導入

日本では、成田国際空港が2020年春から顔認証技術を用いた新しい搭乗手続き「OneID」を導入するとのことです。

搭乗者は空港での最初の手続き時に顔写真を登録し、その後の手荷物預け、保安検査、搭乗ゲートなどの手続き時に搭乗券やパスポートを提示する必要がなくなり、搭乗ゲートも顔認証のみで通過できるようになります。

ただ、中国のように顔認証技術を利用しキャッシュレスで電車に乗れるようになるのはまだまだ時間がかかりそうですね

開発が進む上海世界博覧会の跡地!なんと山の建設!?

2010年に上海で行われた世界博覧会の跡地。

現在最大の注目を集めるスポットは、18,000席収容できる中国最大級のアリーナホールである「上海メルセデス・ベンツ・アリーナ」です。

外観は、まるでUFOが着陸したような雰囲気があるため大型のコンサートやイベントだけでなくデートスポットとしても利用されています。

(写真はGoogleMAPより)

そして2017年5月には、万博をテーマにした世界で初めての博物館「世博会博物館」が黄浦区にオープンしました。

パリ、大阪、上海、ミラノ万博など万博の歴史を展示する世界唯一の万博博物館です。

そしてついに浦東新区の後難エリアにて「世博文化公園」の工事が今年の上半期より開始するとのことです。

後難エリアは、フランス館、イタリア館、ルクセンブルグ館、ロシア館の元万博会場を含む総面積188ヘクタールの敷地です。

188ヘクタールというとどれくらいの規模かというと東京ドーム約40個分です!文化公園という名前のレベルではない規模感ですね。

「世博文化公園」の計画では、2021年には、一般開放する予定で、高さ48メートルの人工山「双子山」、オペラハウス、温室の花園などの建設が予定されているとのことです。

交通については、「双子山」に1500台の車が停めれる駐車場が予定されており、地下鉄は7号線「後灘駅」、13号線「世博大道駅」が隣接しているので交通の便はかなり良いですね。

上海のことですから世界最高レベルを目指すと思うので期待が高まりますが、たった3年でできるということにも驚きですね。