財布要らずの「顔認証」支払い、杭州にあるKFC系列の店舗で利用可能

中国でケンタッキーフライドチキン(KFC)、ピザハットなどのファーストフードブランドを展開しているYum Chinaは、アリババのAlipayと提携をして顔認証システムを利用した支払いシステムを杭州の一部の店舗に導入したとのことです。

利用者は、あらかじめ「Alipay」に自分の顔を登録しておく必要がありますが、タッチパネルから商品を選んだあと、1~2秒ほどカメラを見つめて認証を受け、携帯電話の番号を入力すると支払いを済ますことができ、所要時間は10秒もかからないということです。

地元メディアによりますとこのシステムには、人工知能などの最新技術が活用されていて、髪型や化粧など雰囲気を大きく変えた場合でも認証は問題なく行え、別の人の顔と誤認する問題はないとしています。

アリババの担当者は「食事や買い物に行く時に、何も持って行く必要がないので、今までより便利で安全になります」と話し、最新のサービスをアピールしているとのことです。

今後の決済システムはどうなるのか?

この決済システムは、下記の写真のように大きいので、複数台の設置となるとかなりの場所が必要になると思います。

引用元:(c)AFP

中国だけでなく全世界でキャッシュレス決済は、開発が進められており、スェーデンでは、手にチップを埋め込んで手をかざすと決済ができる「人体チップ埋め込み決済」なども出てきておりましたが、今年の大きな話題は「顔認証」だと思います。

様々な決済方法が出てきていますが、重要なのは便利になるということに加え、利用者が多いことだと思います。

今回の「顔認証」システムは便利かというと、メニューを自分で選んでカメラを見てそのあと携帯番号を入力するというのは、逆にめんどくさいような気がしますし、ファーストフード店のようなメニューがあるビジネスですと導入できますが、スーパーやコンビニとなるとメニューから選ぶこのシステムは導入ができません。

すでに浸透しているQRコードを読むだけのモバイル決済は、多くの人が使い慣れています。この層をファーストフード店だけは、「顔認証」で決済してもらうというのは非常に難しい気がしますが、とりあえず先に開始をしてしまう中国ビジネスの早さは見習いたいところではあります。

「顔認証」が今後どこまでシェアが伸ばせるかは、まだ未知数ですが、話題になれば上海のファーストフード店でも利用できる日が来るかもしれませんね。

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