中国上海の夕刊紙、新民晩報は、繽果盒子(Bingo Box)、ローソン、アリババなど、多くの企業が「無人コンビニ」のプロジェクトをスタートさせると発表したと、伝えました。
新しい技術を利用したサービスが次々と生まれる中国で、入店から精算まですべてスマフォで行う「無人コンビニ」が開始されました。シェア自転車に続き大ブームになるのでしょうか?
上海で先月、初めての無人コンビニを楊浦区に出店した繽果盒子(Bingo Box)は、今後1年で、中国全土に5,000店舗を設置するという計画もあるようです。
下記はBingo Box宣伝用の動画です。
Bingo Boxは、コンテナ型の店舗で2種類のサイズが用意されています。
大サイズ:6m×2.6m 800商品の品ぞろえ。
中サイズ:4.8m×2.6m 500商品の品ぞろえ。
通常のコンビニよりも狭いものの、商品の数はさほど変わりはないとも言われていますが、日本のコンビニの商品数3000前後と比べるとかなり見劣りします。ただ上海では小さい商店みたいなのが多くあるので小さい商店と無人コンビニの商品数を比べるとさほど変わりがないと感じるかもしれません。
また、営業にかかるコストは普通のコンビニの15%におさえられるということで、無人コンビニ内の商品価格も普通のコンビニより低めに設定されていますので消費者にとっても魅力的です。
しかし新しいサービスには必ず出てくるトラブルもすでに出てきています。
順調に見えるが様々なトラブルも起きている
商品の認識がうまくいかず清算金額が間違うなどのトラブルが起きたり、ガラス張りの店舗なので直射日光により商品に影響をあたえてしまいチョコレートが溶けるなどのトラブルが起きたようです。
トラブルが相次いだため、Bingo Boxは、7月7日にいったん営業を停止し店舗前に遮光用のパラソルを設置、エアコンの強化などの対策を行い13日に営業を再開しましたが、次は違法建築の疑いが新たに浮上してきました。
行政から「基礎を打っていない建築物は違法建築の疑いがある」と通知され、現在協議中のようです。
このようなトラブルがあっても、話題はつきず、集合住宅地やオフィスビルからの出店要請も多く、駅出入り口の空きスペースを利用した出店なども計画されているようです。
無人コンビ二Bingo Box以外の企業も続々と無人コンビニをオープンさせており、日本が誇るローソンも今月より、上海香港広場と万雑城内で、試験的に無人コンビ二を設置しています。
もしかすると何年後かには既存のコンビニが減り、無人コンビニが主流になっているかもしれません。
今後、無人コンビニがどのように展開されていくのかは、非常に興味があるところですね。